PR業界追憶寄稿
 
第4 広報室の仕事-1

 宣伝グループの前、私は広報室にいました。(部署としては同じ宣伝部内)広報は、会社の情報を雑誌や新聞などのマスコミに公表する窓口となる部署です。
「公に情報を発信する」という部分では宣伝と似ているのですが、宣伝ほどの巨大な予算は使いません。 基本的にはお金を余り使わず、会社の情報をニュースレターのようなものやHPなどを使い公開していきます。

 しかし的確に、そして戦略的要素も組み入れながら業務を運ぶと、非常に高いアウトプットが臨めます。
 広報から発信される情報は、1日で会社の株価の上下を決定させる力を持っているのです。私のいた会社では広報は宣伝部内にあったのですが、それが総務部にあったり、秘書室にあったり、 社長室にあったりする会社もあります。

 私のいた頃は、経団連の記者クラブというところに新製品情報などが書かれたニュースレリースを投函し、 さらに駐在している記者さん一人ひとりにその情報を説明しながらレリースを手渡ししていました。
 投函は事前にクラブに連絡した時間通りに行わなければなりません。 時間に大変厳しくて、それはもう時間ぴったりに緊張しながら行ったのを覚えています。
 これが「発表」作業でした。今はもうこの昔ながらの記者クラブは廃止され、発表作業も様変わりしていると思います。
 その他、主力製品や戦略的事業発表のときには、ホールを借り記者の方々を呼び集め、発表会を行ったりします。

 次回から数回にかけて、広報室のお話を書こうと思います。


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