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占い
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今年に入り、吉本ばななの本を、まるで砂漠で迷子になり喉がカラカラの時にオアシスを見つけ、ひたすらゴクゴクゴクと水を飲むかのように貪り読んでいる。 まず登場人物が男女を問わず、かなりの僕好みだ。 いろんな意味で『普通』じゃない人が日常生活でも好みのタイプだ。 自分が器用に世間を渡っていけないタイプなので、少し物事に不器用な人が好きだ。あまりにも器用すぎる人と接すると自分が疲れてしまう。 そして自分の私生活のパターンに似ているストーリーがいくつかある。 僕の毎日のぽっこり開いた穴を埋めてくれるかのようだ。 そういう時は、読んでて泣けてくる。 特に最近の作品が好きだ。既に10冊以上僕の部屋に並んでいる。 小学生の時に怪人20面相シリーズを友達と競争するかのように読んだのを思い出す。 どのお話しでも、『不思議な力』が関わってくる。 それまで僕は霊感だとか、何かを予知したりする、そういう類のパワーを全く信じた事はなかった。今でも信じたりはしていない。 しかし、ばななワールドに触れることによって、明らかに僕の中に変化が生じた。 先日、かなり深刻な面持ちで『占い』なんぞ体験してしまったのだ。 マチカドで何の気なしに○○の母にみてもらったことはあったのだが。 これほど目的を持って、ヨロシクオネガイシマス・・と漱石3枚両手で差し出したことはなかった。 結果は、思った程、いいものではなかった。 『占い=悩み解決』と勝手に期待・解釈していたからだ。全く都合のいい思い込みである。 何も具体的に解決はしなかったし、逆に自分の日頃から感じていた反省すべき自覚症状を再認識させられただけだった。 現在、僕はあまりにも自分に自信がなく、他人に頼りすぎていたようだ。 昨日、MTVで宇多田ヒカルのアンプラグドをやっていた。街中をぶーーんとマシンに乗って走り抜けるビデオクリップの曲。 かっこいい髪型の宇多田君が歌う。 ≪・・占いなんて信じたりしないで≫ おうよ!信じねーぜ!!ふんだ!占いのばかやろーーー! (と言いつつまたやってみたい) |