第4号 スペイン、バスク地方・食べ物の話
今回は、私が住んでいるスペインはバスク地方の食べ物の話を書きたいと思います。

スペインといっても、北部でフランス国境近くの町なので、日本人が描くスペイン像、「フラメンコ、闘牛、乾燥した大地にひまわり」という、のとは違う 土地です。スペインは地方色豊かということを、こちらに来て知りました。

雨が多くて、町にはフラメンコが見られる所が一軒もなく、闘牛もあまり盛んではなく、スペイン語の他にバスク語という、 スペイン語に似てもにつかない言語が話されています。バスク地方は何と言っても、食材が豊富で、海の幸、山の幸、に恵まれた環境にあります。

特徴としては、米、魚介類を沢山食べる所が日本人と似ており、調味料さえ調達すれば、日本人がほとんどいない、 この町で簡単に自分で刺身や寿司が作れます。
お米もこちらの人にしてみれば、野菜と同じ部類に属し (主食はあくまでパンなので)パエリアも「前菜」です。主食パン、前菜パエリア、メインは肉、それにデザート、 最後にコーヒー、飲み物は赤ワインなんていうのが、こちらでは「普通」の量ですね。

こちらの人は、小さい鰯もよく食べるんですよ。
オリーブオイルとビネガーに浸けて、刻んだ赤、青ピーマンをちらして、フランスパンと一緒に頂きます。 これは、おいしい!!魚好きな日本人なら、即、お気に入りの味でしょう。 この、一口大に切ったパンの上に魚介類などをのっけてある食べ物のことを「ピンチョ」といい、こちらの名物です。 バール(喫茶店兼レストラン、ワインも一日中飲めます)では、カウンターの上に、大皿に乗せて、たくさん置いてあります。1個170円くらいからです。