夏 の 思 い 出

私はスペインのサンセバスチャンという、大西洋岸沿いの小さな町に住んでいる。
この6月で、1周年を迎えた。

スペインだけじゃなくて、ヨーロッパはどこでもそうだと思うけど、夏休みをみんな最低でも3週間はしっかりとって、どこかへ旅行に出掛ける。8月は会社が休みになってしまうのだ。私たちも、この休みを使って、日本へ里帰り 旅行することにした。乗り換えたり、待ち時間があったりとこの帰省が、また大変。
エコノミークラスの座席にパリ〜日本間の12時間は、超つらい。それでも、福岡へ8月9日の夜遅くに帰ってきた。サンセバスチャンは、夏はすごく涼しい(というか、 今年は寒いくらい)ので、日本の猛暑は覚悟の上だ。

直方の私の実家では、何をしていたかというと、美容院で伸びた髪を切ったり、服や日本の食品を買いあさったり、妹達とか、近所の人、友人に会ったり、通常の家事手伝いに加えて、料理の練習。今回は海苔巻きつくりを母から、教わった。私が住む町は、日本企業がなく、日本人はごく数人しか住んでいないので、日本料理店はない。
なので、日本食が食べたければ、自分で作るしかないのだ。日本に居たころは、ろくに家事をしていなかったので、あちらにいってはじめてまじめに?家事をしだして、びっくりすることが結構多かったりした。(豆を水に浸けておいたら、何倍にも膨らんでいたり) 天ぷらも練習した。料理の本も、買ってもって帰るようにした。
お盆には、旦那の実家(宮崎市内)に行ったり、その後、お中元を届けに行ったり、 親戚で集まったりして、瞬く間に時は過ぎて行った。

最後の晩は、父が焼肉を庭でやってくれて、妹一家もやって来て、楽しくご飯を食べた。 あちらには、「薄切り肉」というものがなく、焼肉とか、すき焼きとかが食べられない。 私が知っている限りでは、「薄切り肉」って東洋の方にしか、ないみたいだ。
薄切り肉って、おいしいなあ。サツマイモもおいしかった。
日本のご飯もたっぷり食べて、日本のお風呂にも入れたし、皆様のおかげで、いい休暇だった。

次の帰省は12月末。年に2回も日本に帰ってるなんて、ちょっと変だな。
こうして、夏休みは終わり、福岡空港から、関西空港〜パリ経由で帰途に着いた。 8月28日だというのに、関空は出国する人ですごい混雑だった。荷物検査場に並ぶ 行列に並びながら、旦那の宮崎のおばあちゃんへ電話をした。おばあちゃんのすすめで行ったのだが、私たち2人の厄払いの祈願を、直方の神社に行って来たことも報告した。 帰り着いてみると、やっぱり、こちらは寒かった・・・・。冷え性なので、こちらでは、手足が今も冷たいです。

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