♪♪♪♪ 第5回 東京日記 その2 食べ物編 ♪♪♪♪


1.天丼
 池袋の大きなデパートに入っている「天一」というてんぷら屋に行った。天丼が1600円という高値でちょっとびびったが、旅先で気が大きくなっていたので、どんな味だか食べたくなって入った。
 出てきた天丼にはえび2匹、なす、かぼちゃなどの野菜類、白身の魚(なんの魚かわからないけれど身がひきしまって美味)が載っていた。てんぶらに、すでに茶色いたれがからまってしっとりしていた。さくさくのてんぷら好きなひとはどう思うだろうか。私はすごくおいしいと思った。たれの甘辛さが絶妙で、わき目もふらずにはぐはぐと食べた。一緒についてきた赤だしの味噌汁は上品な味だった。ほうじ茶も美味で、急須を持ったウェイターさんがこまめに補給してくれた。おいしい食べ物屋はお茶もたいていおいしい。

2.お粥(中華)
 日本橋の高島屋にある「糖朝」という、お粥と香港デザートの専門店である。中華の粥は初めて食べたけれど、見た目は真っ白なのにほんのり味がついてて、面白かった(どういう味付けかは不明)。中にプリプリのえびとふかひれと甘く煮たしいたけが入っていて、体に良さそうだった。お粥がでる前にジャスミン茶らしきものがポットででてきてうれしかった。ここのお茶もいい味だった。小鉢とデザートがついて1200円。
 人気の店らしく、順番待ちのためのための椅子が25メートルくらい並んでいた。東京の人は気が長いなあと感心した。

3.中華料理
 吉祥寺で仕事で会ったひとが、中華料理をごちそうしてくれた。店の名前は忘れてしまったが、吉祥寺駅のすぐ近く。地元のひとが来るような、こじんまりして落ち着ける雰囲気の店だった。壁に諸星大二郎のサインが飾ってあって、漫画に無知な私は「俳優さんですか?」とボケをかまして笑われた。なんでも常連客のひとりなのだそうだ。
 お店のウェイトレスさんが、「このへんでよく謀図かずおを見かける」と話していた。テレビに出ている謀図かずおは、いつもしましまのシャツと赤いズボンを着ているけれど、普段もいつもあの格好なのだそうだ。同じデザインのものを30着くらい持っているらしい。謀図かずおはいつもひとりでなにかしゃべりながら散歩していて、ファンが「あっ、謀図かずおだ!」と思ってじーっと見たりすると、恥ずかしそうに小走りで逃げていってしまうそうだ。とってもキュートなひとだ。ごちそうしてくれたひとが「S公園に行ったら会えるかもしれませんよ」と教えてくれたけれど、慣れない東京を歩き回って足腰がへろへろだったのであきらめた。
 ちなみに食べたものは、ラーメンとごはんと炒め物とスープと果物で850円。普通においしかった。

まとめ・・・ガイドブックを持たずに旅したわりに、おいしいものが食べられてよかった。パックツアーと違って、好きな時間に好きなものを食べられるのが最高だった。ただ、時間調整のためにコーヒー店に入りすぎ、胃を悪くしてしまった。ああいう店にグリーンティーがあると助かるのだけど。


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